キッズステーションで4月頭から開始された毎週1話ペースでの、10年目の「ウテナ」再放送。
できれば、毎週感想を書きたいところだったのですが、そういうわけにもいかずで(汗)

とはいえ、久しぶりに最初から通しで見てみて、懐かしいところも新たに思わされるところもあるわけで……

ひとまず、第1話から今週放送分までの感想を、思いつくままに書いてみるですよ。

▼第1話 & 第2話

導入編であり、対・西園寺戦(その1、その2)

キャラの線が細っいなぁ。
10年前の放送開始前……アニメ誌の事前情報でキャラ設定資料を見て、そのあまりの線の細さに敬遠してしまって、最初の数話分はリアルタイムでは見ていなかったんですよね、実は(汗・たしか、最初に見たのが第8話だったような)
いまでも長谷川眞也キャラの造形としては、最近の方が個人的には好みです。

「絶対運命黙示録」とか、たしかに第1話から演出・世界観的にぶっ飛んではいるわけだけど……
いまの時点から振り返る形で改めて見てみると、まだ試行錯誤感がそこかしこに漂っているように思える。
そういう意味では、自分はいまウテナ後の世界にいるのだなということを、ヒシヒシと実感できたりで。

アンシーは不思議ちゃんというよりも嫌な女としての印象が先立つ(汗)

ウテナと西園寺の決闘の直接理由となった若葉のラブレター事件だけど……
西園寺が興味がないからと捨ててしまったラブレターを、悪趣味にも掲示板に貼りだしたのは別のどこかの誰かなわけで、西園寺本人は別に悪くないんじゃないか……と思ってしまったのは、男の論理ですかね?(汗笑)


▼第3話

ザ・グロス発注。
演出が渡部高志で作画監督が宮田奈保美な回を「ウテナ」で……ってのも、いまからしてみると、すごいよなぁ。

最後の最後で、ただのパーティなのにもかかわらずウテナがデュエリスト姿になってしまうのは、まだまだこの時期試行錯誤だったんだなと思う。

七実初登場の回だけど……まだまだ、単なる嫌味なお嬢様キャラっぽい、かな。


▼第4話 & 第5話

ミッキー回。青さ炸裂。
やっぱ幹は久川少年キャラの最高峰だと思うわけで。

妹の梢(声:本多智恵子)は第5話からの登場なわけだけど、その登場の仕方が冬芽の初はだけシーンと直接つながっているせいもあって、のっけから小悪魔的なことこのうえないな。

でも、幹と梢のわだかまりって、最後の梢の独白である程度は昇華されてしまっていて、幹のエピソードとしては第5話でひととおりきれいに終わってしまっているようにも思えるのだけれど……
黒薔薇編がなかったら、蒸し返されることもなかったのかな、ひょっとして?

まあ、それはそれでつまらない話であり、それこそありえないシナリオなんだろうけど(汗笑)


▼第6話

石蕗君初登場回にして、七実様中心ギャグ話、その1。

暴れ馬だとか、暴れカンガルーだとか……ここらへんまで来ると、とことん吹っ切れてきた感が(笑)

石蕗君の立ち位置は、けっこういいよなと、これは改めて見て思わされたり。
まあ、七実がただの嫌味なお嬢様ではないということを、そのあとのエピソードで知ってしまっているせいも大きいかとは思いますが。
順当に成長していったら、彼はいい副官キャラになるのではないかな。

でもってこの回の冬芽は、自然体な完璧キャラだなぁ。

あと、鈴木・山田・田中の脇役三人初登場回でもあるのだけど……
中学生には見えんなぁ、こいつら(笑)

この回と次回とが、林明美・作画監督の ゆめ太カンパニー作画担当回ですな。


▼第7話

樹璃さん回。

つーか、改めて見ても色っぽいです、樹璃さん。
とても高校生には見えません。
ネグリジェとか異様に似合うし。

でもって、かなり怖いです。
剣技も圧倒的に強すぎて、ウテナの素人剣技じゃ、お話にならないし。

あの夜のやりとりから、樹璃の迫力に負けずによく決闘する気になるよな……ってのが天上ウテナの良さであり……
あの防戦一方な決闘が、あんな形で決着ついてしまうあたりが、「少女革命ウテナ」という作品のミソなのだろうけど。

この回の特に夜のシーンを見ていると、髪の描き方でウテナの色気が全然変わってくることに気づく。
やはり、「ウテナ」の中では林明美・作画監督回が一番好きだなぁ、自分。


▼第8話

七実様中心ギャグ話、その2。

まあ、ぶっちゃけ作画は悪い(汗)
しかし、七実様の作り手からの愛されっぷりは、ますますヒートアップ(笑)

鳳学園から離れてインドまで行ってしまうあたりは異色かなぁ。

第6話の「忍ぶ愛」に続いて、今回で西園寺もいじられギャグキャラとしての立ち位置を確立した……かと思いきや


さて、次回からは第1部「生徒会編」の後半戦。
しばらくは重いエピソードばかりが続きますぜ。