「理由」といえば宮部みゆき原作、大林宣彦監督による劇場用映画で、もともとはWOWOWのオリジナルドラマとして放送したのを劇場用にリファインしたという経緯があります。
今年頭に劇場に見に行ったときの感想は、旧・掲示板のこちらにて。
で、その「理由」が11月8日(火) 21:00からの「ドラマコンプレックス」枠にて地上波初放送となります。
とはいえ、大林監督だけあって、ただ単にテレビの時間枠にあわせてカットしただけではなく、、、
新規撮影分の追加も含めて、地上波放映されることを前提に、かなりの仕掛けを盛り込んでいる模様。
WOWOWで見た人も、劇場・DVDで見た人も、あらためて楽しめそうですよ。
でもって、日テレバージョンで初めて見た人も、DVDで劇場版を見ると、さらに楽しめるという作りっぽいですよ(笑)
Story
宮部みゆきの直木賞受賞作品を巨匠・大林宜彦が映像化したサスペンス。荒川区にそびえ立つ超高層マンションで起こった4人の男女の惨殺事件の謎を解き明かしていく。岸部一徳、柄本明他、107名の“大林ファミリー”が...(詳細こちら)
映画の時点にすでに、「実際に起きた事件を小説化して、それを映画化したもの」だったわけですが、今回は「TV番組として、その事件を回想する特番を放送。再現ドラマの代わりとして、その映画を使う」といった、メタのうえにメタ重ねていたのに、その上にさらにメタを重ねる、、という展開。
映画版の情緒感は至る所でぶった切られまくり、、、
だけど、それはCM付きの地上波TVというメディアに移ってきた時点で、もうどうしようもないわけで、メディア特性を逆手にとって、どう見せるかの試行錯誤といったところですね。
ただ、まだまだ試行錯誤段階で、2時間半テレビの前に視聴者を座らせておく番組としての完成度は?なのが、なんとも(汗)
やはり作品本来の魅力を知っていただくためには、映画版をDVDかなんかで集中して見て欲しいなぁ、、、